何時も事ながら時間の使い方に迷いを生じる。
車で出掛けるか電車か、交差点を曲がるとき
右なのか左なのか。行き場所すらままならな
くなり億劫になってしまう。だだ今日は静か
な場所というボクなりの希望があり祇王寺へ。
地を這う苔の湿気が全身に纏わりつくことで
不思議とボクを覆う澱が取れていくようで心
地良さがあった。
悲恋の尼寺という場所がそうさせるだろうか。
(Leica M6 / Carl Zeiss Planar T* 2.0/50 ZM)
(ILFORD XP2 400)
狭い庭に広がる苔の海の前ではいつも聞いて
いる音楽はいらない。蝉の声もまだ早いこの
時期だけど静かすぎるこの場所に立つと数年
前の2人の残像が浮かんでくるがそれも今日
はなぜだか心落ち着かせた。
(Leica M6 / Carl Zeiss Planar T* 2.0/50 ZM)
(ILFORD XP2 400)
吉野窓と言われる大きな窓のディテールに惹
かれシャッターを落とす。綻びまでもがこの
窓のデザインのように見えてくる。
(Leica M6 / Carl Zeiss Planar T* 2.0/50 ZM)
(ILFORD XP2 400)